発達でこぼこ蜜柑🍊の奮闘記

人生ハードモードでも20代無職女は諦めたくない

MSPA(発達障害の特性別評価法)について~発達障害②~

こんばんは。蜜柑🍊です!

ここ数日、頭痛に悩まされております。カロナールでも効かない頭痛のせいで、婦人科へ行く予定が延びてしまいました。(頭痛外来本気で考えようかな…)

 

さて。今回は、私がWAIS-Ⅲと同じタイミングで心療内科にて受けた、発達障害の特性がわかる検査「MSPA(エムスパ)」について、書いていこうと思います。

 

「MSPAってなにそれ?」「え〜検査?高そう😨」

そう思った方にこそ、読んでいただきたいです。

発達障害の当事者の方や周りの方の参考になれたなら嬉しいです。

 

【目次】

 

MSPAとは何?

MSPAとは、タイトルにも書きましたが、一言で言えば「発達障害の特性別評価法」です。

発達障害といっても、個人によって特性が大きく異なるため、当事者側も自分はどういう特性が強いかわかりづらいし、支援者側もどのように一人一人対応すればいいか、わかりづらいと考えられます。

そこで、発達障害の特性の個人差を視覚的に、5段階のレーダーチャートで表した「MSPA」が役に立つのです。

 

★MSPAで評価される発達障害特性と値

ASD →運動症(発達性協調運動症) ADHD →LD

●コミュニケーション

●集団適応力

●共感性

●こだわり

●感覚

●反復運動

●粗大運動

●微細協調運動

●不注意

●多動性

●衝動性

●睡眠リズム

●学習

●言語発達歴

以上、14項目の値の高さによって、発達障害の特性が視覚化されてわかりやすくなります。

f:id:shindo_mikan35412:20200606191801p:plain

支援・配慮は、値が大きくなるほど手厚いものが必要。

2.5以上が支援・配慮の参考ラインで、実際の

特性チャートの紙には2.5のラインに点線が引かれています。

 

★MSPAの検査方法

MSPAは、発達障害当事者と養育者(家族や教師など)がそれぞれ、検査用紙(アンケート)を記入し、心理士さんに提出します。

私の場合は、その際に心理士さんに幼少期からの成育歴、エピソードなどをインタビューされました。

ちなみにその日の日記には、「たくさん話した中で、自分が幼少期からずっとコミュニティに馴染めていないことに気づき、落ち込んだ」と書かれてました…(笑)

 

★保険適用される?

MSPAは、2016年から保険適用となった検査です。

WAISは保険が効かず、検査料が1~2万円するクリニックもありますが(私の通っているクリニックがそうです…)、MSPAは保険が効くようです。

当時の医療費明細を見て計算してみたら、3割負担で1350円でした(※検査料のみの費用)。

自立支援医療を利用されている方は、もう少し安く検査ができますね。

 

蜜柑🍊のMSPAの結果

私のMSPAの結果をここでお見せしようと思います。

 

★私の特性チャートの結果

まずはアンケートとインタビューの結果、特性チャートがどうなったか…。こちら!

f:id:shindo_mikan35412:20200606182110p:plain

4や5など、大きい値のものはありませんが、2.5~3.5のボーダーラインや要支援・要配慮の項目がいくつかありますね。

 

ASD特性に関する項目

●コミュニケーション・・・2.5

●集団適応力・・・2.5

●共感性・・・2.5

●こだわり・・・3.0

 

全体的にASD特性がありボーダーラインですが、 こだわりが4つの特性の中でも少し強めのようです。

 

②運動症(発達性協調運動症)に関する項目

●反復運動・・・1.0

●粗大運動・・・3.5

●微細協調運動・・・3.0

粗大運動と微細協調運動が要支援ラインを超えています。

粗大運動の値が高いということは、「歩く、走ることやジャンプしたりボールを投げたりする事(※引用1、子供の場合)」が苦手で、配慮が必要であるということです。

微細協調運動の値が高いということは、「スプーンですくって食べる、ボタンをはめる、ひもを結ぶ、鉛筆で字を書く(※引用2、子供の場合)」などの細かい動作が苦手で、配慮が必要であるということです。

今思えば、学生時代の体育の時間は苦痛でしかなかったし、家庭科や美術などの指先の細かい作業を必要とする教科は居残り常連でしたね。

(この発達性協調運動症に関してはまた別で詳しく記事を書きたいなぁ…)

 

ADHDに関する項目

●不注意・・・3.5

●多動性・・・1.5

●衝動性・・・2.0

不注意の値が高いですね。多動は少しあり、衝動性は気になる点ありという感じでしょうか。

 

④LDに関する項目

●学習・・・1.5

●言語発達歴・・・1.0

特に支援が必要な項目はなさそうです。

 

⑤その他

●睡眠リズム・・・1.5

受けた当時(2018年10月)は休職したてだったので、睡眠リズムはそんなに問題ではありませんが…

今はもうぐっちゃぐちゃなので、今現在の実際の値は不明です…(笑)

 

★得意分野・特技とその程度

検査結果を聞く時に頂いたMSPA特性チャートの紙には、「得意分野・特技とその程度」という欄がありました。苦手なことや困り事に目が行きがちですが、この欄を見ると自己肯定感が少し上がる気がします…そこに書かれていたことを原文のまま記しておきます。

「文字を書くことや、聞いたことを丁寧に書き写すことを得意とされています。」

 

確かに、文字を書くのは中学時代から大好きで、当時から、書道四段持ちで字の上手な私の推し「嵐の大野智さん」の字を目指して文字を書いています。

私は書道を習ったことはなく、我流ですが、周りの人に「字が綺麗だね」「読みやすい」と言ってもらえることがあるので、嬉しいです。でも「我流だからな…書道習ってみたいな…」という気持ちはずっと抱いています。

 

★特記事項

特記事項の欄に書かれていたことも、原文のままここに記しておきますね。

こだわりが強く、集団生活において孤立しやすい傾向にあります。

こだわりを手放すことを意識することも大切です。

また、不注意が目立ちます。

時間に追われるとケアレスミスなどが生じやすくなるので、

できるだけ落ち着いた環境下での作業が望ましいと考えられます

 

集団生活での孤立、不注意、時間切迫での心理面への影響…。

私の特徴をズバリ言い表してくださっています。心理士さん流石です。

 

 まとめ

またまた長くなってしまいましたが…(もはやまとめの常套句)

私がこの記事で伝えたいことは、「自分の発達障害特性を知る方法は、WAISだけじゃなくて、こういった検査もあるんだよ!」ということです。

MSPAを受けると、自分の発達障害特性による困り事が視覚的に一目で分かります。

私も、自分の特性が数値化されて分かりやすくなり、受けてみて良かったなと心から思います。これから将来的に就労を考えるにあたり、役立ちそうです…!

また、支援者の方にとっては、どのような場面でどのような支援が必要かが分かり、自分の困り事に対する支援や配慮がされやすくなります。

保険適用もされて、お安く検査できますので、精神科・心療内科で一度相談してみてもいいかもしれません。

 

発達障害当事者の皆様、そして発達障害当事者の周囲の皆様にとって、この記事で少しでもお役に立てたでしょうか…?

ここまで読んでくださった方、ありがとうございました!

スターやコメント、いつもありがとうございます!🙇‍♀️★励みになります!

また次の記事でお会いしましょう(?)

ではでは〜🍊

 

《参考にさせていただいたサイト》

www.kyoto-u.ac.jp

 

※引用1

https://www.kids-academy.jp/blog/172/

※引用2

https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20190417-OYTET50010/